草餅ウォーク

街歩き、ベイスターズなどの話題についてつらつらと書いていきます。

0239・ダイエー横浜西口店

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横浜駅西側繁華街のど真ん中に立地するダイエー横浜西口店(店番号:0239)。訪問当日は平日だったが年末年始という事もあり沢山の人でごった返していた。

 

今回紹介するのは関東の現有ダイエー店舗の中では2番目に古いダイエー横浜西口店。店番号も0239と関東最古参の0230・向ヶ丘店に次ぐ番号の小ささだ。ダイエー横浜西口店は当初はダイエーではなくサンコーという地元関東資本の会社の運営するスーパーとして開業したが、後にダイエーに組み込まれた店舗である。因みに店番号0238は同じく神奈川県に存在した戸塚店(2016年にイオンへ転換)、0240は大阪府くずはモール店(ダイエーの店舗として現存)だ。

 

私はこの横浜西口店へ冬の内に行かなければと思い慌てて訪問したのだが、なぜそのような状況になってしまったのかと言うとこの横浜西口店が来年(2019年)2月11日をもって閉店してしまうと知ったからである。ダイエーの運営する店舗では今年の大晦日グルメシティ九条東寺店が、更に横浜西口店と同じ来年2月11日にはグルメシティ四条大宮店が閉店してしまうが、その中でもダイエー横浜西口店は関東地方に所在する店番号の小さい(0410以下の番号の)貴重な店舗であったため急遽訪問することにした。

 

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店舗北側を東から。周囲にはダイエーと同じような高さの雑居ビルや商業ビルが立ち並ぶ。

 

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店舗北側を西から。西側にも入口があるがこちら側の入口は横浜駅から見て反対方向にあり、裏口といった感じであった。

 

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西側入口。

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西側の壁には現ロゴとショッピングカートで構成されたイラストが。

 

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店舗内のフロア案内。本館は2Fしかなく、新館の方が7Fまであるという珍しい構造。店舗を外側から見ると東側に2階分ほど突き出している部分があるが、その部分が本館という事なのだろうか。

 

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5F/6F/7Fにはそのフロアに出店しているブックファーストとキャンドゥの間もなくの閉店を知らせる張り紙が張られていた。これらの張り紙によると5F~7F部分はダイエーの直営部分より10日余り早い1月いっぱいで閉鎖されるらしい。なお4Fのレコファンに関しては未確認だ。

 

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店内の階段。ダイエーにして珍しい手すり部分もコンクリート製の階段だが、元々はサンコーであったからと考えると何となく納得がいく気もする(サンコーの階段にこのような特徴があるのかどうかは未調査)。

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7F(最上階)から下へ伸びるエスカレーター。こちらのエスカレーター横のフロアの手すりは如何にもダイエーという雰囲気の手すりだ。

 

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店内には旧ロゴ時代の名残も未だに存在していた。直営部分(1F店舗入口付近)にカゴ台車と一緒に1カゴだけ仕舞われていたDマークの付いた買い物カゴ。なぜこの1カゴだけがDマークのまま残っているのかも分からず、またDマークのままであるために仕舞われたままになっているのかどうかという事も分からないなかなか謎の多い状況であった。

1Fは直営の食品売り場の他、入口付近にダイエー関連会社のオレンジフードコートの運営するクレープ専門店「ディッパーダン」などが店を構えておりフードコートも完備されていた。

 

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店の外の話に戻るが、外壁には4つのDマークが上下左右に並んでいた跡がかすかに残っていた。その下には横浜西口店と書かれた文字の跡も確認することが出来た。

 

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店内では確認できなかったダイエー矢印も店の西側外にあった搬入入口・従業員入口を知らせる立て看板にて発見。

 

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またこのダイエー横浜西口店には以前紹介した成増店と同じくタイムズ駐車場が付属していたが、こちらのタイムズの案内にはダイエー成増店の場合とは異なりダイエー独自のロゴが流用されていなかった。

 

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こちらは以前紹介した成増店に隣接していたタイムズの案内板。「ダイエー」の文字がダイエー独自のロゴをそのまま流用したものになっており、横浜西口店の案内表示とは異なる事が見て取れる。

 

最後に来年2月をもって閉店するダイエー横浜西口店の「売りつくし」幕と幟を紹介する。

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46年間というのはサンコーからダイエーに看板を替えてから今までの期間らしい(1972年~。サンコーとしては1968年より開業していた模様。ダイエー横浜西口店 - Wikipediaより)

 

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「ありがとう横浜!」の文字。いかにダイエーが横浜という地域に密着していたかが分かる気がする。その横にはカウントダウンの日数が表示されていた。

 

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店の外に立てられた売り尽くしセールの幟。

 

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ダイエー横浜西口店東側入口。こちら側の入口が横浜駅から近く賑わっている通りにも面しており、いわば表玄関とも言える場所であった。サンコー時代から数えて50年余り横浜西口の繁華街を見守ってきたこの店に労いの言葉をかけつつ、この辺で記事を締めくくることとしたい。